【台湾在住レポ】ピンインより注音?言葉が通じない絶望から学んだ「40点合格」の中国語学習法

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ペンとノートと消しゴム

中国語がほとんど話せないまま台湾に来た私。実際に取り組み、結果が出ている中国語勉強法のお話です。

絶望から始まる現地での生活

今も台湾に滞在している私なのですが、中国語力は決して高くないです。過去に三ヶ月ほど中国語教室で勉強したことがありましたが、三ヶ月だけ勉強した中国語力と言うのは残念ながら日常生活レベル以下で、正直まだまだ足りていません。

コンビニで店員さんから何かを言われてもわからない、街で突然話しかけられてもわからない、大家さんが言うことがわからない、お隣さんが何か言ってくれたけどわからない…。困る場面は山ほどあります

三ヶ月の勉強では雑談もままならない

おかしい、三ヶ月、たった三ヶ月とはいえ、学校で100時間ぐらい中国語を勉強してきたはずなのに全然生活で使えない。私が話しても「?」という表情をされることもたくさんあります。発声法、アクセント、表現、どれも現地の人たちと違ったんです。

生存のために中国語を勉強しよう!

中国語が必要なのは「まさに今!」なので、日々中国語の勉強をしています。でも参考書とかを買っているわけではなく、自分で考えた方法でやっています。それは優先順位をつけることでした。

中国語上達に必要なスキルは「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」です。その中で、「聞く」機会と「話す」機会は現地にいるのでとても多いです。そして「読む」機会も新聞や本が中国語ですから比較的多いと言えます。最後の「書く」機会は比較的少ないように思います。

つまり、『「聞く」+「話す」 > 「読む」 > 「書く」』の優先度で学習を進めることにしました。

「聞く」力を鍛える

「聞く」力は現地にいれば自然と慣れてきます。これは事実です。ただ、何もせずにただただ生活しているのではなく、自分から学んでいく姿勢が大切です。

他人の助けで運よく仕事が見つかった私でしたが、初日から困ってしまいました。何しろほとんど話ができないのですから。でも、同僚に恵まれた私は同僚が言って、私が理解できなかった言葉を全てメモ帳にカタカナで書いていきました。そして意味を同僚に尋ねていきました。

常にメモ帳とペンを持ち歩き、わからない単語はその場でメモします。音を聞いてもわからない場合は現地の方にお願いして漢字と読み方を書いてもらいます

メモをそのままにしてはいけません。家に帰ってからもう一度そのメモを見返して、同僚の発音を思い出し、意味も思い出します。復習をすることで少しずつ定着していき、中国語が聞き取れるようになってきます。

この学習方法は「生活をするのに必要」でもあり、まわりに中国語話者が大量にいる(むしろ中国語話者しかいない)環境でしか成り立ちません。外国語を現地で学んだ方が良いと言われるのはそのためです。切羽詰まった状態になると人はすごい力を発揮するんですね。

台湾はピンインではなく注音符号(ボポモフォ)

これは台湾に限った話ですが、台湾の場合、中国語で一般的なピンインではなく注音符号(ボポモフォ)という記号で書く方が多い(ほぼ100%)です。過去の少ない中国語勉強の際に注音符号を覚えていたのが役に立ちました。

つまり、台湾で中国語を覚えるにあたり、注音符号は必須。パソコンの入力も注音符号です。日本語で50音を最初に覚えるように、注音符号は最初に覚えてしまいましょう。

なお、私と同じ台湾の中国語教室に通っていたクラスメイトは全員ピンインで覚えていました。現地の人に私が注音符号を使うと驚かれることが多いです。それは外国人がピンインで中国語を覚えることが多いからですが、私は注音符号が絶対必要になると思って最初に全部覚えました。なにしろ目的が台湾の方とのコミュニケーションだったので、注音符号を知らないわけにはいきませんでした。時折間違えるものの、簡単な文章ならパソコンも注音符号で入力しています。

聞き流しは単語を覚えてから

よく、「聞くだけで話せるようになる」と謳う教材がありますが、そういうことではなくて、単語勉強や文法勉強はもちろん参考書などで継続しつつ、街で、テレビで、仕事で、学校で、とにかくたくさん「聞く」ことを継続しました。現地に行けば強制的にそういう状況になります。

ただ聞くだけではいけません。単語の意味を知らなければ結局わからないだけです。だから単語や文法を覚えるのは日々行うとして、そのうえで「聞く」を鍛えるのです。

そうしてようやく聞く行為が意味を成してきます。なお、とにかく意味がわからなくても効き続けることが全く意味がないとは思いません。言語にはリズムがあり、そのリズムを体が覚えるためには大量にその言語を聞く必要があります。そういう意味で「聞くだけ」の行為も役には立ちます。

「話す」力は絶対に必要

現地で生活していると、文法を間違っても、単語を間違っても、怖がらず、とにかく自分の意志を伝えることが必要になります。

言葉だけで無理なら身振り手振りなども使ってとにかく伝えます。私の周りには英語が話せる方がほとんどいなかったので英語を使うわけにもいきませんでした。

不思議なもので、合っていても間違っていても、とにかくたくさん聞いてたくさん話していると、少しずつ反応速度が速くなります。何かを言われてそれに対応するスピードが速くなるのです。日本語で言えば相槌を打ったり、返事をするスピードが速くなるのです。

単語帳よりも現地で使う言葉

単語帳による新しい語彙の習得は日々行う方がもちろん良いです。しかし、現地でいきなり生活することになった人は、それと並行して生活の中で使う言葉を覚えていく必要があります

例えば今この瞬間に周りにあるものを中国語で言えますか?「樹木」の中国語は?「空」の中国語は?「会話をしている人々」の中国語は?そういった身の回りの物、身の回りで起きることの方を優先すべきです。

辞書を使って覚えるのも良いし、同僚や友達がいるなら尋ねるのも良いでしょう。ただ、一般の外国人は言語を教える先生ではないので、あまりにしつこく聞いていると嫌われてしまうこともあります。これが現地でなかなか友達ができない理由でもあります。彼、彼女は「先生」ではないのです。彼らにとって中国語が下手な外国人と中国語で話すのはストレス以外の何物でもありません。

以前、台湾で仕事をしていた時、面接に来た女性が「え?日本人なの?やったー!無料で日本語が勉強できる!」と言っていましたが、当然そんなことはありません。その方は採用されなかったのでそれ以上は何も発生しませんでしたが。

恥じらいは捨てて現地社会に溶け込む

聞いてもわからない、話しても通じない、これは外国語学習者が必ず通る道です。

でも生活をしなければなりません。だから恥じらいは捨て、現地社会で必要なコミュニケーション力を鍛える必要があります。それが「聞く」「話す」の2つの力です

現地社会に一歩足を踏み入れた瞬間にいきなり実践がスタートします。恥ずかしがっている場合ではありません。そういったことを乗り越えて今の中国語力があります。

最初から完璧を狙わない

完璧な中国語を話したいなら、子供のころに中国語圏に引っ越すべきです。大人が中国語を学ぶ場合、完璧になることは非常に難しく、とにかく「通じる」ことを目標にすべきです。

意思の疎通、それが出来れば仕事もできますし、雑談もできるようになります。100点を目指すと何年かかるかわかりません。それより40点でも良いからコミュニケーションを取れる中国語を習得するべきです。そこから100点に行きたい場合は学習を継続することです。

よく使う言葉から覚える

よく使う言葉、例えば「これは何という名前ですか?」「もう一回言ってください。」「私は外国人です。」「私は日本人です。」などの質問や言い訳に使えそうな言葉、またはスーパーやコンビニで使われる言葉は優先して覚えましょう。例えば「レジ袋はいりますか?」と聞かれることが多く「いりません」は「不用(ぶーよん」と言ったりします。

よくわからないときは、レジの列に並び、前の人がどのように答えるかを聞いてみましょう。状況によってはそれが正解ではない場合もありますが、それは現地でしかできない、現実に即した最強の教材です。

私の失敗:生活の中の言葉をほとんど知らなかった

一応中国語教室に通っていたんです。三ヶ月だけですが。家でも参考書を見て勉強してきました。中国語のドラマを見たりもしました。でも、それらは自分の環境とは程遠い場所にある世界でした。身の回りで必要になる中国語はまた別物なのです。実際の生活の中で使う言葉はほとんど学べていなかったのです。

学校では基礎的なことから学んでいきます。基礎がわからないと将来発展的な内容を学ぶときにわからなくなるからです。外国語学習が基礎から始まることが多い理由がこれです。

参考書による勉強を否定しているのではありません。参考書で単語を覚えることは絶対に役立ちます。参考書による勉強も続けつつ、現地にいるなら「聞く」「話す」を強化する必要があるのです。

海外在住経験者が考える「効果のある学習法」

日本でできる勉強法で、考えられるものをいくつか私の視点で評価してみます。

語学学校へ行く/家庭教師を頼む可能であればこれも効果が高い。日本語が堪能な外国人講師がベスト。「聞く」「話す」はこれが一番良い。
単語帳で単語を覚える語彙力は正義。「読む」力や「書く」力はここで鍛える。
参考書で文法を覚えるすぐ使わなくてもいつか使う時が来る
身の回りにあるものの中国語を覚えるこれは絶対必要
現地のYouTuberの話し方をまねる(シャドーイング)現地人の話す言葉をそのまま抑揚や強調の仕方までそのまま真似をする。それがリアルな中国語。(台湾語も混じるけども・・・)
外国人の友達を作る勉強した言語を実践するチャンスになる。けれど、相手は先生ではないので、中国語についての質問に答えられないことも多いし、そもそも友達なら質問ばかりされると嫌になる。先生としてではなく、友達としての付き合いにとどめる。とはいえ、外国語に慣れるためには母語話者との会話が一番良い。
ドラマを見る語彙力が低いと見てもわからない。なお、字幕がある状態では「聞いて理解する」力は育たない
中国語のCDなどをひたすら聞く語彙力が低いと聞いてもわからない。語彙が増えてからシャドーイング教材とするのは可
現地のYouTuberの動画を見るこれは国によるが、台湾の場合は台湾語が混ざる場合が多く、字幕が付いていることは多いものの、聞き取るのに苦労する。これは慣れてから!

まとめ:語彙を増やしつつ現地人の真似をせよ!

結局真似が一番の学習法だと思っています。でも、語彙はとにかくたくさん増やしていく必要があるので、毎日少しずつだけでも新しい単語を覚えていくと良いです。

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